キリシタンの白い花

キリシタンの白い花

前回書きました記事の続編です。ホスピタウン便り「辻田家の謎」のエッセイを出して7年ほどたったころ三重県にお住まいのある方からメールが届いて内容がとても興味あるから小説の題材に使わせてくれないかという話がありました。ボク自身もう忘れていたので、びっくりするやらうれしいやらで二つ返事でOKしました。そして出来上がった短編小説のタイトルが「キリシタンの白い花」というものでした。その時のことをホスピタウン便りに書いています。
                                                    (ホスピタウン便り vol.54  平成21年1月号)
                                 キリシタンの白い花
もう7年ほど前になりますが、ホスピタウン便りに「辻田家の謎」というタイトルでボク自身のルーツについて書いたことがあります。「ボクの父の生家は佐賀県の嬉野町という山合いの田舎町のさらにそれから山奥にある部落で、そこはその昔隠れキリシタンの里だった。辻田という姓の由来は自分たち一族がかつてキリシタンだったということを後世にまでに残すために十字架を表す「十」という字を入れた。」というそんな内容でした。それをホームページに掲載してそのままにしていたのですが、最近になって三重県に住む人の目に留まり、とても興味ある内容だから小説の題材にさせてくれとのメールが来ました。喜んでOKしたところほどなくして「キリシタンの白い花」というタイトルの短編小説が届きました。その小説のあらすじはこうです。主人公はある教会の牧師で信者に辻田悠子という人がいて、彼女は末期がんを病んでいてその人が主人公のところへやってきて来て、自分の過去のことを話し始めることから物語は展開して行きます。そしてその人は白い寒ランを大切に育てていて、それは隠れキリシタンだった自分の遠い先祖たちがずっと育てきたもので、佐賀県の嬉野町から、四国の宇和島を経て三重の地にまで流れ着いてその間も絶やさずに大切に守り育ててきたものだから、自分が死んでもどうかこの花を大切に育ててほしい。というような内容でした。その小説を読むとまるで本当にボクの先祖の人たちが、迫害を受けながらも決して屈することなく歩んできたかの様な気になってしまいました。そういえば父の生家がある嬉野町の山奥には泉があってその名前は「大刀洗いの泉」と言われています。キリシタンを処刑した後にそこで刀を洗ったとの言い伝えです。やはり、ボクの先祖の人たちは苦難の歴史を歩んだに違いありません。
 また母方のルーツをたどると嘘かホントか、百済から渡って来た渡来人の女性にたどり着きます。日本人には多かれ少なかれそのルーツには大陸から渡って来た人の血が流れているのは考えてみれば当たり前なことですが、その証拠のようなものを目の前に見せられると改めて自分のルーツについて考えさせられます。韓国語を勉強していていつも思うのですが、韓国語のイントネーションは九州弁によく似ています。だから、韓国後を話すときにはあまり抵抗がありませんし、韓国に行ってもなぜだか外国だという気がしません。不思議だなと思っていました。そもそもボクがなぜ韓国語に興味をもって勉強を始めたのかも実はよくわかりません。ボクの体に流れている朝鮮半島からやってきた遠い先祖の血がそうさせたのかもしれません。
ボクが今こうして生きているのもたくさんの先祖の方のおかげだと改めて思いますし、それよりも一体生きるって何なのかを考えさせられます。
 今年は久しく行ってない嬉野町にある両親の墓参りをするつもりです。普段は忙しさにかまけてあまり考える余裕もありませんが、皆さんもたまには立ち止まって、自分自身のルーツのことを振り返って見てみるのもまた新しい自分に出会えるのでないでしょうか?

年取ってくるとなぜか自分のルーツのことが気にかかるようになって来るんですね。

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